スルメは昔から保存食材として重宝された食べ物で、縁起物としてさまざまな儀式でも登場することで有名です。
するめはついつい美味しいので食べ過ぎてしまいますよね。
しかし、スルメを食べ過ぎると
- 腹痛
- 頭痛
- 体臭
といった症状など体に影響を与えることがあるのはご存知でしょうか。
私も25年間するめを食べ続けてきてこれら全てに経験があるので、その原因と対処方法についてご紹介したいと思います。
スルメを食べ過ぎると起きる危険性とは!?
スルメを食べ過ぎると以下のような影響が出ることがありますので注意が必要です。
注意ポイント
- むくみやすくなる
- 太る
- 頭痛
- 腹痛・胃痛
- 下痢・吐き気
- 体臭・おならが臭い
それではこれらスルメを食べ過ぎることでどのように影響があるのか紹介していきます。
むくみやすくなる
スルメには塩分がたくさんふくまれており、食べ過ぎると体がむくみやすくなるなどの影響が出ます。
なので高血圧の方など、塩分に気を使われている方はスルメは控えた方がいいです。
厚生労働省によると、人間が1日に摂取して良い塩分の量は「男性8g未満」「女性7g未満」で、それ以上摂取すると高血圧になる恐れがあるので注意が必要とのことです。
スルメ1枚に含まれている塩分の量は、大きいスルメ1枚80gを例にすると1.9g程度含まれています。
なので1円玉2枚分の量くらいです。
1日の摂取して良い塩分の量を25%がスルメから取ることになるので、朝・昼・夕食で残りの65%を超えないようにしなければいけないということです。
通常のスルメのサイズは30g程度なので、1日2枚くらいなら塩分量で心配する必要はないでしょう。
太る
スルメはあまり知られていませんがかなり高カロリーです。
100gあたり333kcalあります。
まぁ100gも食べる人はそうそういないと思いますが、スルメ3枚食べればだいたい100gで333kcal摂取することになります。
するめ | 100gあたり(3枚分) | 333kcal |
おにぎり | 100gあたり(1個分) | 180kcal |
パン | 100gあたり(食パン2枚分) | 270kcal |
お肉(牛) | 100gあたり(1枚に切り落とし) | 300kcal |
ラーメン | 100gあたり(1/2杯分) | 440kcal |
100gで比較すると高カロリーだということがわかりますが、食べれる量で比較すると同じ100gでもスルメが1番食べられそうにない量だということがわかりますよね。
しかし、スルメ好きなら話は別なのでくれぐれも食べ過ぎには注意してください。
頭痛
スルメを長時間食べ過ぎると頭痛を起こすことがありますが、これは顎関節症という症状が多く該当するようです。
この症状は口を開こうとすると顎の関節や顎を動かす筋肉が痛むなどが起きます。
その他、口を開け閉めする際に、顎の関節がポキっと音がなることもあります。
スルメを食べ過ぎるとこれらが長時間続くので、顎の筋肉が痛み、頭痛へと変わるのです。
顎関節症は1生の間、2人に1人は経験するほど、多くの人が体験する症状のようです。
私も10代の時はスルメが好きなのに頭痛が起きるので食べることをやめたことが何度かありましたが、20代になってからは歯の矯正で噛み合わせが良くなったことから頭痛で悩まされることはなくなりました。
頭痛を感じた場合や、頭痛になりそうと感じた時点ですぐにスルメを食べるのを辞めて、顎を休ませてください。
頭痛を感じた場合は早めに頭痛薬を飲むか、病院で受診することをおすすめ致します。
腹痛・胃痛
スルメを食べ過ぎると胃痛や腹痛が起きることがあります。
胃痛の原因はスルメの消化が悪く、胃が活発になることで胃酸が出すぎて胃痛になるようです。
スルメの水分は20%以下なので、口の中でたくさん噛んでも唾液では水分が足りない状態になっています。
そのため胃の中で消化が悪く、胃が活発になるようです。
私も25年間スルメを食べ続けてきてこの経験が1番多いです。
この対処方法は、
- 胃薬を飲むこと
- 右肩を下にして横に寝ること
- お腹を温めること
これだけです。
胃薬は漢方などを選ぶことで、他の薬との飲み合わせも良いのでおすすめです。
右肩を下にして寝るのは胃の形に合わせて寝ることで、消化をサポートできるとされているからです。
あとは内臓が弱らないように温めて祈っているだけで25年間解消し続けてきましたので、お試しあれ。
下痢・吐き気
スルメを食べ過ぎると下痢や吐き気が出ることがあります。
スルメは塩分が多いので喉が乾きやすく、ついつい飲み物をがぶ飲みしてしまいがちです。
その結果、当然ですがお腹の弱い人は下痢をしてしまうのでストローなどを用いて水分を摂りすぎないように工夫することをおすすめ致します。
その他、消化しにくいスルメは下痢の原因となりすぐに排出されることも。。。
スルメは口の中でたくさん唾液を含んで飲み込んでも、お腹の中で2〜3倍に膨れ上がるそうです。
その結果、消化しにくいスルメが原因で吐き気や胸やけを起こします。
胸やけは食べたものが膨れ上がって胃酸が食道を刺激することで起きる症状ですので、ラーメンやパスタなどでも同じことが起きます。
胸やけを起こしてしまった場合は、薬を飲むか納まるまで安静に1時間程度待つ必要がありますが、どうしても我慢できない場合は戻してしまう方が楽だったりすることがあります。
戻してしまうとビタミンや水分などが同時に失われるのであまりおすすめではありませんが、長時間苦痛に耐えられない場合は一気に戻して楽になってしまった方が良い場合もありますので、我慢のし過ぎに注意です。
体臭・おなら
スルメは消化しにくいのでたくさん食べ過ぎると、それだけ胃に留まる時間も多くなります。
お腹の中にスルメが長時間留まると、その後に食べた食べ物の渋滞が起こり、スルメを含めて徐々に発酵していきます。(腐敗ではありませんのでご安心ください)
その結果、発酵臭が体の老廃物と一緒に血液の中を巡回し、体から体臭として出てくることがありますのでご注意下さい。
そして、長時間お腹の中にいた食べ物やスルメが排出されるときは、一緒に発酵したガスも排出されるので臭いが出るということになります。
おならが臭くなる原因はここにありますので、スルメを食べた数日はオナラを出す場所に気をつけて下さい。
食べ過ぎないように量を決める
スルメが美味しいからといって食べ過ぎてしまうことがありますので、食べ過ぎないようにあらかじめ量を決めておくのが良いです。
食べる量を最初に決めておくことで、無意識でバクバク食べ過ぎることを防ぐことができ、大切にスルメを食べるようになります。
そして、最初に決めた量を超えるときは、塩分、カロリー、腹痛・胃痛、下痢・吐き気、体臭・おなら、といったことが起こることを思い出して注意することが大切です。
スルメの1日の適量は1cmに裂いたスルメを10切れ程度食べるのが良いところでしょう。
もっと食べたい場合はスルメ1枚を限度にした方が良いです。
因みに胃痛の対策方法として「今日はたくさんスルメを食べたい」って決めてる時は、先に胃薬を飲んでおくのも1つの方法です。